お前は一体どっちの味方なんだぁ!?PS3/XBOX360「スリーピングドッグス 香港秘密警察」レビュー

本作は、カナダの「ユナイテッドフロントゲームズ」によって開発されていたトゥルークライムシリーズの3作目であったが、このシリーズを販売していたアクティビジョンが突如販売中止を発表。
しかしその後、スクウェアエニックスが販売権をアクティビジョンから買ったことにより発売することとなったが、トゥルークライムの商標権は買わなかったため別名タイトルとして販売されたという、何とも大変な経緯を経て発売となったタイトルなのだそうだ。

舞台は「香港」

よくあるグランドセフトオートシリーズのインスパイア作品(セインツロウシリーズなど)であるが、舞台が「香港」となっており、主人公も犯罪組織に潜り込む警察のスパイという設定のため、一風変わった内容となっている。
メインミッションは犯罪組織側と警察側という二つから構成されており、それぞれのミッションをクリアしていくことでストーリーが進んでいくといった感じ。

犯罪組織側と警察側に板挟み状態の主人公のハラハラドキドキなストーリー展開にコントローラーが手放せない!

犯罪組織側のミッションはよくある銃撃戦やカーチェイスなどが多いが、警察側では事件の捜査など、それぞれの違いがはっきり差別化されている。
また、各ミッションごとに様々な仕掛け(盗聴器設置、ピッキング、ハッキングなど)も用意されており、毎回新鮮な気持ちで楽しめる。

もちろん、その他サイドミッションも充実しており、街の至る所にいる人物からちょっとしたミッションを受けられる。
こちらはメインミッションとは違ってお使い的なものが多いが…

気合の入った格闘アクション

本作の一番の目玉は、バットマンシリーズ(アーカムアサイラム、アーカムシティ)を思わせるアクション。
Xで攻撃を行い、Yで攻撃してきた相手にカウンターを取っていくというアレだ。

それに加えて周りのオブジェクトを使用した攻撃(換気扇のプロペラや焼却炉に敵の頭を突っ込んだり、裁断機で頭をキュインキュインやったり)などが充実しているので積極的に使っていきたい。

いくつか気になる点も…

運転周り

ここまで絶賛していたが、いくつか気になる点もある。
まず最初に乗り物の挙動だ。これは運転中のカメラ視点が若干暴走気味で、慣れるまではかなり気になると思う。
また、カーナビも暴走することがよくあり、一体どこに行けばいいんだと混乱することもチラホラ。

体力ゲージ

本作では致命的なダメージを受けた際の自動回復が体力の半分までしか行われず、全回復するためには屋台などで食べ物を買って食べたり、予め食べておく必要がある。

また、自販機でジュースを飲むと攻撃力アップなどといったプラス効果などもある。
屋台も自販機も比較的多く設置されているが、やはりこれは少々面倒(グランドセフトオート4はこのシステムによって失敗している)だ。

マップ

グランドセフトオートやセインツロウシリーズと比べてかなりこじんまりとしている。
また、山などのあるマップ中央には道路以外行くことが出来なかったり、入れる施設なども少ないように感じる。

体力上限値のアップ

本作では経験値によってアップグレードを行えるようになっているが、体力の上限値のアップは街のあちこちに設置されている「体力のやしろ」にお祈りする必要がある。
しかも、5箇所お祈りするごとに一段回アップというシステムとなっており、なかなかアップさせることが出来ない。

ガールフレンドとのミッションを進めることで、これらの位置がマップに表示されるようになるにはなるが、ゲーム本編に関わるアップグレードをやりこみ要素に組み込んでしまうのは如何なものか…

感想

評価:★★★★☆ 4点

セインツロウシリーズのようにバカに特化したタイトルでもないのであまり注目されていないが、見逃すにはもったいないタイトルだ!
確かにいくつか気になる点はあるものの、とても細かく作られている香港の街並みはとても魅力的だし、充実した格闘システムや、先が気になるストーリー展開に思わずのめり込んでしまうだろう。